ハイスペック――「SpecV」マクロ機能
携帯サイトのチェックに必要な操作を記録してそれを再生するように自動実行することができます。
プログラミングの知識はほとんど必要ありません。
一方で、条件式や変数などを駆使した極めて高度なマクロを作成することもできます。
■すぐに実行できるマクロプログラム
汎用的なマクロは「マクロライブラリ」にプリインストールされています。
様々な用途にすぐに利用できます。
たとえば以下のようなマクロが収録されています。
・サイト内リンクチェックサイト内すべてのリンクに対して、リンク切れがないかチェックします。・端末世代別チェック
世代別の端末ごとにページを表示させ、エラーがないかを検出します。・端末世代別スクリーンショット作成
世代別の端末ごとにページのスクリーンショットを生成/保存します。
■マクロの記録
(1)エミュレータ上の操作を記録 エミュレート画面のリンクをクリックしたりフォームを入力したり、またはツールバーで端末切替やuidを変更するといった操作を、マクロに記録することができます。
更新のたびに同様の操作を何度も繰り返してサイト検証する必要がある場合、一連の操作を記録しておけば検証時間を一気に削減できます。
(2)記述内容をチェックするコマンドの記録
リンク先URLやページタイトルなどが意図どおりかをチェックするマクロコマンドを、
ブラウザビューやプロパティインスペクタなどから、簡単に追加することができます。
また、指定した箇所の記述を「マクロログ(後述)」に出力させることもできます。
目視チェックしたい箇所だけを出力させて「マクロログ」に一覧表示させることで、目視チェックの効率化を計ることができます。
(3)マクロIDEで記録・編集
「マクロIDE」ウィンドウには、現在記録中の実行コマンドが一覧で表示されます。
(1)や(2)で作成したコマンドを選択して、編集しなおすことができます。
また、「マクロIDE」ウィンドウ上で新規にコマンドを生成することもできます。
そのほか、マクロライブラリのマクロや、作成済みのマクロを読み込んで編集することもできるなど、「マクロIDE」ではより緻密なマクロを生成することができます。
■マクロログ
実行したコマンドとその実行結果は「マクロログ」ウィンドウに一覧で表示されます。
表示された結果はファイルとして保存しておくことができます。
保存したファイルは「マクロログ」上で確認できますが、Internet Explorerなど他のブラウザでも確認できるので、マクロ検証のレポートとして役立てることも可能です。
マクロにとどまらないSpecV新機能
■Webアーカイブ
「Webアーカイブ」とは、任意のページもしくはサイト全体のソースを、ひとつのファイルとして保存する機能です。
保存したWebアーカイブファイルを開くだけで、SpecV上で当時のサイトを再現できるようになります。
たとえばサイトを更新するたびにWebアーカイブファイルとして保存しておくことで、いつでも任意の日時のサイトを確認することができます。
しばらく見つかっていなかった障害の発生源が探れたり、過去のサイトの様子を振り返ることで運営の対策が打てることもあるでしょう。
Webアーカイブファイルは、"表示されたページのソース"を元に保存されます。
ですから、動的にページを生成していてphpやデータベースなどが書き換わっている状態だとしても、Webアーカイブファイルはその当時の状態を保って表示します。
■Seleniumのテストケース/テストスイート実行
Firefoxのプラグイン「Selenium IDE」を使って作成されたテストケースやテストスイートを、SpecV上で実行することができます。
Seleniumユーザーにとってはいち早くマクロの生成に取り掛かれるかもしれません。
実行結果はSpecVマクロ同様、「マクロログ」ウィンドウに表示されます。
P1エミュレータの全機能を網羅
■iモード/Yahoo!ケータイ/EZweb/スマートフォンに対応!
■多彩な機能
ページのエラーを検出するデバッグ機能や、DOMツリー表示、リンクやオブジェクトの一覧表示など、様々なビューウィンドウを表示できます。詳細かつ迅速な検証を徹底的にサポートします。
■自由なカスタマイズ
各ビューウィンドウのレイアウトやメニュー、ツールバー、ショートカットキーは個々の好みにあわせてカスタマイズ可能。また、検証によく使う端末は端末ショートカット機能で素早く呼び出せるなど、効率的な作業環境を提供します。